《レポート》2024年11〜12月 光齢期をいきいき生きるセミナー
～身近な失禁問題を楽しく学ぶ～ 人生100年時代を最後まで前向きに！」

11月28日（水）大野6区集会所所

当日は予想をはるかに上回る方々が開演の30分以上前から足を運んで下さり、その熱意に圧倒されつつも開始前からパワーをいただきました。

なんでも、他の会場で聞かれた方が「あの話は将来、必要になるから聞いておいた方がいいよ！」とか、「明るい失禁の話で面白かったよ！」と口コミで広がったようです。

日陰の話が太陽の話になれば良いと思っていましたが、関心が高まることは嬉しい限りです。

女性会会長の井上市議がいつも言っておられる「光齢期」、「歳を重ねれば当然経験したことがないことが起こります。軽失禁（ちょい漏れ）の問題も備えあれば慌てることなく対処できます。今日の話を聞いて、これからは同世代の話題の1つに加えましょう！」の一言も、参加された方の背中を押してくださっているのだと痛感しました。

体験会では、2種類の形状の違うパンツ型（履くタイプ）を履き比べを行いました。

「足の筋肉が落ちてくると鼠径部に凹みができ、そこから漏れる事があるため、ボクサータイプの方が漏れにくいですよ。」とお伝えしました。

吸水実験ではどの会場でも、「こんなに水を流してもベチャベチャしていない！」とパッドの中に入っているSAP（高分子吸収体）の威力に驚かれます。不安材料が1つでも軽減できると、安心して外出できますね。

6区福祉部会副会長の松本様の挨拶の中に、「高齢者社会をどう生きていくか、一人ひとりの自覚も大事になってくる。もっと男性にも聞いて欲しい内容でした。」とあり、確かにどの会場でも男性はごく少数ないしはゼロで寂しい限りです。

もっと男性が参加しやすいように工夫が必要だと痛感、今後の課題だと思いました。

今回のように、口コミで広がることで、「失禁」が隠す問題ではなく、歳を重ねれば当然誰にでも起こることとして認知してもらえ、生理用ナプキンを代用することなく堂々と失禁パッドを購入していただけるようになれば、これほど嬉しいことはありません。

小さな輪が広がっていくことを楽しみに活動を続けていきます。ありがとうございました。

12月6日（金）廿日市市原市民センター

廿日市地区での2回目（1回目：10月30日の平良市民センター）となります。

今年最後となる原地区では、晴れているものの寒い日となり、来場して下さるか心配していましたが、心配をよそに会場は暖房と熱気でムンムン。

なお、この日は井上会長が市議会会議に出席のため、平良女性会会長の伊達様が代読されました。

「前回の平良市民センターでも、大変好評で皆さん帰られるときには笑顔で帰っていかれました。」と言って下さいました。

確かに、聞く前までは「軽失禁」の話ってどんな内容なのか想像もつかないし、今までそうような話を大勢で聞いたこともないし、介護の話とも違うしと戸惑われる方も多いと思います。

しかし、将来起こるかも知れない切実な話として興味をもって参加して下さった方々は、実験を終えると、最後には世間話のように和気あいあいと「漏れ」について語られます。

「孫に生理用ナプキンを頼まれたついでに、一緒に買っといた。」とか、「なんCCと書いてあってもよく分からんし、ましてやどう使うんかも知らんかった。」等々疑問が解けて、肩の荷を下ろされたことでしょう。

今回は男性の参加者はおられませんでしたが、ある女性が「最近、主人がトイレに行くとなかなか出てこないので心配していました。そしたら今日の話で男性は前立腺肥大症になると尿の勢いや出が悪くなり、排尿時間も長くなることをお聞き、安心しました。チェック表を見せて受診を勧めます。」と言って下さいました。

夫婦であってもなかなか「しも(排泄)の話」は聞きづらい問題であり、チェックリストをお見せしてそれが受診のきっかけとなれば幸いです。

※下記はセミナーで使用した国際前立腺症状スコアの資料です。よろしければこちらのチェックリストをご参照ください。

どの会場も1時間半があっという間のように感じて下さいます。

それだけ皆様が熱心に聞いて下さり、体験や実験に参加して下さる事で時間の間隔が速く感じられるのだと思います。これからも皆様の笑顔と共に、有意義な講演となるよう頑張ります。

今年の講演はこれで終わりますが、来年も何会場かで行ないますので、またお目にかかれることを楽しみにしています。ありがとうございました。